1-純正レプリカ・リジッドフレーム |
スーパーグライド・ファットボブがベース車輌ですが、その名前が意味を成さないぐらい、1979年にミルウォーキーの工場で製造されてから残っているのは、ショベルエンジンとミッションのみと断言してもよいほどに手を加えられたショベル・チョッパーになります。 |
往年の旧車チョッパーをイメージさせる3インチ・ドッグボーンライザーに曲がりの少ないドラッグバー・ハンドル。スイッチ類を一切省いたシンプルなハンドル廻りです。ややアウトローな雰囲気も欲しかったのでスロットルは簡易な外付けタイプ。その時の気分しだいでハンドルをちょいちょい頻繁に交換しますよ的なノリを表現しています。 |
スポーツスタータンクは雰囲気のある純正レプリカフレームの鋳造的な構造を殺さないように取り付け位置を斜め前方にレイアウト。ちょっとした遊び心でハマータンクのようなイメージを表現するためにキャップ位置を片側に移動させました。写真では解りづらいですが、タンクペイントはブラックベースにブラウン系のマーブライザー処理を施したエレガントなイメージ。 |
1340ccのショベルエンジンは耐久性を考慮してノーマルの状態を維持するようにオーバーホールを施しています。ショベルはノーマルでも必要十分なパフォーマンスを持っていますから、過激なチューニングは無用です。吸気系はSUキャブにファンネルを装着、排気系は旧車風にフレーム下から取り廻されるため、車高を調整するためにフロントパイプのみ加工を施したブラックペイントのドラッグパイプ・マフラーを製作しています。 |
旧車のニュアンスを感じさせるためにワンオフされたタンクサイド・シフト。エンジンのセンターにシフトレバーを持ってくるとハイテック・チョッパーのイメージが出てしまうのを避けての選択です。ノンロッカー・フットクラッチとオープンベルトは軽装感のあるチョッパーイメージを演出するための王道ですね。しかし、旧車ならプライマリーカバーは薄いスチール製なので却ってそのまま残している方が雰囲気があったりしますけど。 |
フロント廻りは、動作性能よりビンテージの雰囲気を優先させた結果、ごっそりと74スプリンガーに交換、メカニカル・ドラムブレーキに、旧車チョッパーでよくあるように、16インチホイールはスポークごとパウダーコート処理を施し、クラシックなパターンのホワイトリボン・タイヤを履かせました。小振りなカタチの良いフォルムのライトはフォグランプを流用したもので、レンズカットの無いライトです。 |
フロントと同じくリア廻りもドラムブレーキにクラシックパターン・タイヤと同仕様で揃えました。リアの細身なチョッパーをイメージしてリブフェンダーを選び、オンオフされたシンプルなシッシバーで固定、チョイ悪なイメージでそれに沿うようにビレットタイプのブレーキランプとウィンカーを並べて配置しています。ソロシートはゼロ製のレザーサドルシートをスプリング・マウントしたもの。 |
MAR .2009