1-前後ホイール/パウダーコート
2-F19インチ/メッツラーME880
3-R16インチ/メッツラーME880
4-アウターケース/ブラック
5-ロボハン/小型スイッチ
7-グリメカ・ブレーキマスター
8-ロートンネル/スポーツスタータンク
9-ワンオフシート/ダイヤモンドステッチ
10-リアフェンダー加工/デュオテール
11-アイコン/11インチショック
12-テーパードマフラー
13-コイル移設/ミニメーター
14-メッシュ・エアクリーナーカバー
15-エンジン/ペイント
16-ブラックパール/オールペン


ベースは排気量1200CCで、シックスではイメージ的にアイアンショベルにも通じる渋さからプッシュしている、アルミ地エンジンにアール垂れファンダーストラットの組み合わせの1988年式スポーツスター。フレームやフロントフォークなど骨格にはまったく手を加えずに各部のバランスを見直すことによりスポーツスターの本来持つコンセプトの一つである軽快さをより強調した美しいフォルムとナローなボディが印象的なシックステイスト満載のライト・チョッパーです。
シックスではどんなカスタムを製作する時でも最初にパッと見のボディラインの美しさを重視します。それによってタンクやフェンダーの被りの深さなどを決めて、その次にハンドルやマフラーといった二次的なパーツを製作者の直感で調整するのです。このようなことはもっとも基本的なことのように思えますが、ワンオフ重視のため個々のパーツの造作や、いにしえのビンテージパーツの雰囲気にこだわるあまり、全体的なラインを軽視しがちになることが多いようです。もちろんストリートを走る上での乗りやすさにも考慮して、フリスコ風フォークの延長やシート位置とステップ、程よい高さのハンドルからなる、無理のないポジションを生み出し、スムーズかつ安定した操作感をもたらしてくれる造作になっています。


F19インチ、R16インチのホイールは丸ごとブラックパウダーコート。フロントフォークのアウターケースもホイールに併せてブラックペイントしました。同じくブラックのロボハンをノーマルライザーに合わせ、スイッチは小型化。ブレーキ関係はおなじみのグリメカマスターを使用。メーターは小型のモノに変更してトリプルツリー下から例のクランプでマウント。

スポーツスタータンクはフレームの真ん中あたりにロートンネルマウント。ネック下のコイルはいつものようにV型エンジン中央に移設。ペイントはハウス・オブ・カラーのブラックパールというネーミングのやや赤みがかったメタリックブラックでオールペンしました。シンプルなカスタムには上質で落ち着いた渋めのカラーリングが良く似合います。


アルミ地エンジンはオールドテイストにシリンダーのみをブラックペイント。吸気系はエアクリーナーを小型のメッシュタイプに変更して、マフラーは永遠のベストセラー、テーパードマフラーを選択。このくらいのさらっとしたライトカスタムにはアクの強いデザインのマフラーは似合いません。何事にもバランスを一番に考えましょう。

フレームと薄く加工したフェンダーにぴったりと合ったシンプルなダイヤ柄のワンオフシートに、おなじみのデュオテールランプ。このランプは半分以上がスチールボディなのでペイントカラーが一段と映えます。ショックはスイングアーム車にはこれを着けていれば間違いないと思わせるほどの装着率を誇るアイコン社製の11インチサスを装備します。


JUL .2009