1-スモールスポーツスタータンク
2-オールペイント
3-ワンオフ,ロボットハンドル
4-トランプサイクルシート
5-テーパードマフラー
6-デュオテールランプ
7-F.R.ローダウン

オーナーはそれまでペイントとシートに手を加えた程度のライトカスタムでしたが,世の中のハーレーの90%以上を占める(当社調べ)ディラー系のこれといって当たり障りのないカスタム?から,もう一歩進んだ中身の濃いカスタムをとシックスモーターサイクルの門を叩きました。

予算の都合で思いきったカスタムは出来ませんでしたが,チョッパービルトでは人様よりは自信のある当店がポイントを押さえて手腕を奮ったので美しいラインを保ちながらもヤバい雰囲気爆発のスポーツスターとなりました。スポーツスターカスタムとなるとダートトラックや883カップのようなジャンルがありますが当店ではそちらのカスタム知識には,とんと疎く全く自信がありませんので選択肢から取り除き,得意分野であるB級ムービーチョッパーテイスト一本で勝負しています。「自信のない物には手を出さない」,これもシックス流です。

あえて言わせてもらうならば,シックスモーターサイクルではスポーツスターは93年までがカッコイイと考えていまして,94年からのフレームラインやフェンダーラインが変わってしまったスポーツスターは魅力が無いと日々,公言しておりました。製作者に至っては現在まで5台のスポーツスターを乗り継ぎ,その統べてが93年までの車種で,特に91〜93年までの5速ミッションが最高と讃えています。しかし,有名なショーで次々と一流ショップが高年式のスポーツスターを出品しており,「これもアリなのかな?」と考え直している今日このごろです。

さて,オーナーはこれで「脱!クラブハーレーカスタム」だと喜んでいましたが,このタイプのカスタムなのにスピードメーターを外すのを嫌がったり,ノーマルウインカーをアレンジして使おうとしたのに,面白味のない小さなウインカーを選択したりと部分的に中途半端な仕上がりとなってしまいました。B級ムービーチョッパーのノリを理解するのにはまだまだ時間がかかりそうです。




シックスモーターサイクルでは2本目となるワンオフロボットハンドル。
製作者がカスタムバイブルとして崇拝している「曝走!ヘルスエンジェル」・「デビルズエンジェル」に登場するロボットハンドルを画面に直接定規や分度器を当てて寸法出しをした自慢の逸品です。

カワサキブレーキマスターや後付けの小さなスイッチ類がすっきりとした雰囲気で,カッコイイハンドルのカタチをより強調していますが,真ん中にドカンと鎮座している大きなスピードメーターが…。

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スモールタンクを含む外装は大胆にパープルのキャンディフレークベースのソリッドオレンジでフレイムペイント。ここまでの作業はお馴染みの一流ペイントショップ「ガンファイター」ですが今回はそれにもう一筆,御近所さんでクルマ関係では有名な一流ペイントショップ「USHIO」のピンスト入りという豪華なコラボとなっています。

犯罪発生率ワーストワンの八尾市ではありますが,彼等のように一流の技術を持ったショップが数多く活躍している熱い町でもあります。




フロントとリアのショックは限界までカットされサス付のスポーツスターとしては,かなりローダウンされたスタイルで止まっているだけでも見る人にスピード感を与える雰囲気があります。

B級ムービーでもスポーツスターは何の前ふりもなくヒルクライムをしたり、他のアウトローチームに素早く応援を呼びに行ったりと機動力の高さを売りにした演出がされていましたが,その内「スピード」という部分を誇張してローダウン加工としました。なにより低いほうがカッコイイですからね。

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今回使用しましたシートはスポーツスターレースやカスタムショーで有名な同じ大阪のショップ「TRAMP CYCLE」製のコブラシートです。

コブラシートはシンプルなスタイルで人気の高いシートですが,その分フォルムのごまかしが効かないので高度なセンスとバランスが要求されるシロモノでもあります。その点,さすが一流ショップと言われるだけあって,カタチは申し分なく質感や縫製もたいへんレベルの高いもので値段以上の満足感を与えてくれる良いシートでした。ジャンルは違えど尊敬できるショップであります。




XLHには,「余計なことはしないでコレ1本!」と言うべき,テーパードマフラー。走りがメインとされるスポーツスターには何かとレーシーなマフラーがセレクトされますが,今回のようなB級カスタムにはオーバークオリティで何よりジャンル違いで似合いません。

ボディカラーをより強調するためにメッキパーツは極力減らし,マフラーやシートレールはブラックペイントしてあります。

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テールランプは当店では大好きなデュオグライドテール。フォルムは現行のテールランプに似てはいても,ボディがスチール製なのでフェンダーに合わせてカラーを揃えたり,溶接で一体化出来たりといろいろ遊べますので,たいへん重宝します。それに適度にオールドテイストが発散され,カッコイイと思いませんか。

しかし,ナンバープレートの荷掛けフックがあまりにも庶民的。