先週の「これ寒」に続いて、石川県の羽昨市にある「千里浜なぎさドライブウェイ」で開催された「SANDFLATS SPEEDWAY」に参戦して参りました。シックスチームも前回はメカニックただ1人の出場でしたが、今回は彼の熱い頑張りに応えたのか2人の追加戦士のトリオとなりました。
今年の第4回目からは参加者が大きく倍増したため、前回のワンデイから土曜日と日曜日の2日間の開催とイベントの規模も過去最高のものとなり、天気にも恵まれてレース参加者だけでなく、その勇姿に応えるべく数多くのオーディエンスも集まったビッグイベントとなったのです。
満を持して今回のレースにチームシックスが持ちこんだバイクは本命、前回出場の80年のハーレーワークスマシンのXR750。順当、76年式のショベルリジッドを千里浜レース用にアップデータしたFXレーサー。そして大穴、世間では遅い遅いといわれ続けてウン10年のフラットヘッドエンジン、しかもビックツインのULチョッパーを無理して魔改造したレーサーの3台です。
先に結果から申し上げますと、チームシックスは各車上位10位に入る大健闘でして、XR750はもちろん優勝争いまで余裕で進みましたが、例のテクニカルターンで大回りで大敗と前回とまったく同じパターンで優勝を逃すというレース展開。ショベルチョッパーは並み居る強豪を相手に善戦しましたが、上位に進むにしたがって当然のことながら相手も強くなり途中で惜しくも力及ばず敗れるという結果に。魔改造のULレーサーはクラスが違うため2日目のレースでしたが、1回戦で負けて早めに帰ることになるだろうという参加者の期待を大きく裏切ったまさかの頑張り具合でのレース展開と、並み居る英車勢の中での善戦でした。
実際のところ、このようなレースでは高回転で軽量スポーツ性に優れた英車が当然のごとく強く、どのクラスでも上位入賞者はほとんどがトライアンフかBSAといった車種でした。その中でハーレーがなんとか喰らいついているといった状況でして、バイクの性能からすればまったく当然の結果なのですがハーレー屋の心情としましては、すっごい正論なんだけど何故だか釈然としない気持ちなのです。
それはとにかく、このレースはロックンロールのライブのように集まるオーディエンスに熱くたぎる想いを抱かせるには十分で、これなら自分も来年こそは参加しようと誓った人も多くいたのではないでしょうか。この効果でシックスも個人商店にしてはあまりに在庫過多にあるフラットヘッドが売れればよいなと目論んでいるのですが。


すっきりと晴れた秋晴れの中、千里浜にずらりと並んだ出場者のピット兼テントの群れに紛れて我がシックスブースも設置しました。これから出場するレーサーの心穏やかならぬ心情など知らぬげに、お祭り気分を楽しむシックス応援者たち。


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