11月23日(日)、シックスMC20周年記念パーティーが開催されました。晩秋とは思えないぐらい汗ばむぐらいの晴天に恵まれた連休の日曜日で、モッテにしてコイのイベント日和となりました。これも日頃の歯に布着せぬ裏表のない言動が間違いではなかったとお天道様にも理解してもらえたからでしょうか。
実際、浮き沈みが激しいこの業界において、雑誌の特集コーナーの常連になるようなビックネームの機会はなかったにしろ、まがりなりにも20年という人間に例えれば成人式である長い年月にわたって営業してこれたのは、その場その時の流行に影響され過ぎずに(もちろんしっかりと意識はしています)いわるるカスタムショップではなくバイクショップであり、バイクショップとはどのようなものであるかと常に念頭において行動してきたからに違いありません。
ハーレーというバイクは国産車や他の外車に比べて性能向上の意識は低くスタイル重視のノリは強いけれども、走って止まるという乗り物であることは変わりありません。楽しく走れるために仕入れの段階で十二分に吟味したバイク販売と華美に奢ることなく必要最低限の手を入れるだけで素材の良さを生かしたバイクに対する取り組みがシックスMCの精神の根っ子で、どちらも隔たることなくバランス良くが信条です。
なんとなく文字にすれば簡単なように思えますが、記事のために新しさ珍しさをウリとしたメディアの派手で誘惑的な情報にのせられることなく行動して、商売していくというのはなかなかどうして難しいものなのです。
スタイル的には装飾的なアイキャッチに頼らないためにメディアの露出に映えるような派手さはありませんが、それでもシックススタイルというイメージを構築させてウリにできる事、旧車であろうとも日本全国を走り回れる精度の高い造りはシックスMCの自慢です。
また、その見栄を張らない、ありのままのショップスタイルは大阪という地域性もあり集まる常連客も多分にお気楽なノリで、この20年間を振り返ってみても見栄っ張りで乱暴ないわゆるややこしい人物は思いあたらないほどでシックスMCの敷居の低さにも関わらず客層の質は極めて高く、このポイントもショップの長生きの秘訣でしょうか。これは社長の人柄の影響が大きいでしょう。
長々と書いてはきましたが実際、これから未来のことは分かりません。もしかしたら25周年を迎えることなくシックスMCは息絶えてしまうかも知れませんが、その時はあれやこれやと散々ほざいていたがやっぱりダメだったかと、やまりメディアに上手く乗ることは必須だったんだなと、哀れみながらも名前だけでも思い出して下さいね。

祇園精舎の鐘の音 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす おごれる人も久しからず ただ春の世の夢のごとし たけき者も遂には滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ

まだ午前中にもかかわらず、老若男女多くのお客さんが集まってくれました。豊富に用意した食べ物や飲み物もすごい速さで消費されていきます。これから夜までまだまだ続くのですが大丈夫でしょうか。

 


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